介護業界に新たな働き手現る!? ~介護業界グローバル化への道しるべ~
①入国管理法改正/在留資格「介護」創設(平成29年9月~)
- 「入国管理法」「在留資格」とは?
- 外国人を雇用するときには、入国管理局から「許可」を得る必要があります。この許可証が「在留資格(いわゆる就労ビザ)」です。そしてこの在留資格に関して規定している法律が「入国管理法」です。
在留資格は、全27種類の「資格」が決められていて、原則、その資格に該当する活動のみ行えます。今までは、資格の制限により介護業界に就労することが難しかったため、介護業界で外国人を雇用するには『法律の』壁がありました。 しかし、本改正により、在留資格は全28種類となり、介護業界の人手不足解消への門戸が開かれました。
- 本改正が示す"意味"とは?
- ここが重要です。法改正をして、新たに制度を創設するということは、そうしなければならない時代だからではないでしょうか?人手不足を訴えるも一向に改善せず、日本人労働者は減少の一途をたどり、応募のない募集を繰り返す…。業界が回らなくなってしまう危険性に対し、政府が警告と改善案を提示してくれたのではないでしょうか。
②「しかし、壁がある。」その壁の正体
それは、『勘違いによる』壁です。外国人は、「仕事をしない」「雑だ」「コミュニケーションが取れない」「リスクがある」・・・。外国人を雇用していないのにこのように評価しているのは、単なる「食わず嫌い」です。しかし、このように感じるのも仕方ありません。知らないことに関して「怖い」と感じることは素晴らしい感覚です。しかし、怖いからと放っておいていい問題ではありません。知ればよいだけです。知っていれば怖くありません。「壁」は壊すものでも越えるものでもなく、あると思い込んでいるだけに他なりません。
③外国人雇用への「勇気」のために
当法人は、外国人雇用の在留資格の申請をはじめ、外国人雇用に関する様々な相談に応じることができます。お気軽にご相談ください。
- 具体的手続きと要件の一例
今さら聞けない損益計算書の利益のこと
1. 損益計算書とは?
損益計算書とは企業の一定期間の経営成績を表したものです。ずばり、一定期間にどれだけ儲かったか、「利益」を算出する計算書です。どれだけ商品販売をして(収益)、どれだけ経費を使って(費用)、その残り(利益)がどのくらいかがわかる表です。
2. 利益の名前が5つもある?
損益計算書の上から売上の順に利益の仕組みを図にしてみました。売上高を右端にして、順番に左に向かって上の色つきの費用部分を差し引いていくと、最終、当期純利益まで表すことができます。
- ①「売上総利益」
- 売上高から売上原価を引いて求められる利益で「粗利益」とも呼ばれます。売上総利益は商品の稼ぎ出す力のことです。
- ②「営業利益」
- 売上総利益から販売費及び一般管理費を引いて求められる利益。
本業の儲けから本業に使われた費用を差し引き、本業で稼ぎ出す力のことです。
- ③「経常利益」
- 営業利益に営業外収益を足して営業外費用を引いて求められる利益。通常の活動をして稼ぎ出す力のことです。本業の利益に、株の売買で得た収益や利息の支払いなどを差し引きして、本業の経営成績プラス財務成績の利益を表しています。
- ④「税引前当期利益」
- 経常利益に特別利益を足して、特別損失を引いて求められる利益。会社の経常的な損益に特別に発生した損益を足して、会社の全ての実際利益を表します。
- ⑤「当期純利益」
- 最後に法人税等を引いて当期純利益(最終利益)が確定します。最終、この利益から配当が出ることになります。
それぞれに利益の意味が違っていますが、どの利益もマイナスになっていないことを確認するようにしましょう。マイナスになっていると、会社の経営成績が良くないことを表します。
3. 利益と売上との関係は?
損益計算書のそれぞれの利益の意味がわかれば、「売上高利益率」を計算して会社の収益性を分析することもできます。
- Ⅰ.「売上総利益率」:売上総利益(①)÷売上高 × 100
- 数値が高いほど利益の大きい商品を販売している
- Ⅱ.「売上高営業利益率」:営業利益(②)÷売上高 × 100
- 数値が高いほど収益力が大きく本業での体力がある
- Ⅲ .「売上高経常利益率」:経常利益(③)÷売上高 × 100
- 数値が高いほど会社全体の収益力が高い → 一般的に4%以上なら優良企業
是非、会社の損益計算書を確認して、収益性の分析をしてみましょう!