平成25年5月現在
原子力発電の是非が問われる昨今、太陽光発電や風力発電への関心が高まっています。
また、従前と比べ、太陽光パネルの価格が値下がりしたこと、固定価格買取制度が始まったこと等により、再生可能エネルギー事業へ新規参入する企業が相次いでいます。
そこで、太陽光発電設備の導入等、再生可能エネルギー設備への投資を支援するために創設されたのが、環境関連投資促進税制(通称:グリーン投資減税)です。
青色申告書を提出する法人又は個人が、平成23年6月30日から平成26年3月31日までの期間内に、グリーン投資減税対象設備を取得し、かつ1年以内に事業の用に供した場合に、取得価額の30%特別償却又は7%税額控除のいずれかを選択し税制優遇が受けられる制度です。ただし、税額控除は中小企業者等のみ適用できます。
特別償却・特別控除の内容を確認されたい方は、アクセス2012年10月号および弊社ホームページ「中小企業者等投資促進税制」をご覧下さい。
太陽光発電設備(10kW以上)と風力発電設備(1万kW以上)で固定価格買取制度の認定(※)を受けたものについては、取得価額の100%を初年度に償却できます。 これにより課税所得の多額の減額が期待できます。
- (※)
- 認定を受けるためには、発電設備の内容を証する書類等を添付して、経済産業大臣に申請する必要があります。
また、申請から認定までは1か月程度の期間がかかりますので、決算対策として行う場合には、余裕をもって申請を行うのが良いでしょう。
電力会社に一定の価格・期間で、再生可能エネルギーで作られた電気の買取が義務づけられた制度です。
発電者にはコスト回収の見込みが立てやすくなります。
また、電気の利用者にもこの買取の為の費用負担が求められることになりました。皆さんも「再エネ発電賦課金」や「太陽光発電付加金」という負担金を払っているはずです。
平成25年度 買取価格(1kW時) (円)
太陽光(10kW未満) | 38 |
太陽光(10kW以上) | 37.8 |
風力(20kW未満) | 57.75 |
風力(20kW以上) | 23.1 |
「投資はしたけど、何年で回収できる?」と思うのが当然でしょう。
平成25年度に、高松市で産業用太陽光発電設備(10kW)の導入をした場合で概算してみます。高松市は全国的に見ても日照条件が良く、約11年で投資額が回収できる見込みとなります。
初期投資費用 約450万円(約45万円/kW)
年間売電料金 約42万円
(10kW×年間予想発電量1114×買取価格37.8円)