『ドラゴン桜』から学ぶ人生の教訓 (24.7.4)
『ドラゴン桜』は、東大受験をテーマにしたドラマで、何の気なしに見始め、最後はテレビにかじりつきました。久しぶりに面白く観ることができました。
そして、その中で語られる「自己分析」の重要性が心に深く響きました。劇中で、「自己を分析する」場合に二つの傾向があることが強調されていました。一つは「敗者の自己分析」であり、もう一つは「勝者の自己分析」でした。
まず、「敗者の自己分析」について。
このタイプの自己分析は、問題の原因を他者や環境のせいにし、自らの責任を曖昧にするものです。失敗の原因を外部に求めることで、自分自身を守ることができますが、同時に成長の機会を逃してしまいます。例えば、受験に失敗した場合、「教師が悪かった」「勉強環境が整っていなかった」など、外部要因を責めることが多い。
一方、「勝者の自己分析」は、徹底的に原因を自己分析し、自分の行動や考え方を見直すものです。
成功するためには、自分自身の弱点や課題を正確に把握し、それを克服するための具体的な対策を講じる必要があります。受験勉強で言えば、「自分の理解が間違っていた」「集中力が足りなかった」など、自己責任を認識し、それを改善する努力を続けることが大切です。
この二つの自己分析の傾向は、東大受験というテーマに限らず、人生全般においても重要な教訓を提供してくれます。人生における成功や幸福を追求するためには、自分自身を正確に理解し、成長し続けることが不可欠です。敗者の自己分析に陥ることなく、勝者の自己分析を実践することで、困難に立ち向かい、自分自身を高めていくことができるでしょう。
『ドラゴン桜』を通じて学んだことは、自己分析の重要性だけではありません。
人生のあらゆる局面で、他責に逃げるのではなく、自己を見つめ直すことが成功への第一歩であるということです。このドラマは、東大受験を目指す生徒たちだけでなく、全ての人々にとっての成長と挑戦のメッセージを伝えてくれました。(林哲也)
私のモチベーション (24.7.2)
はじめまして。2024年4月に税理士法人に入社した前田です。
今回は、私が自信を無くしそうになったときにモチベーションにしていることを紹介しようと思います。
私がモチベーションにしているのは、大学で執筆した卒業論文の評価です。
私は大学で財務会計の理論について学んでおり、卒業論文では公正価値をテーマに執筆しました。
実はこのテーマ決めも、ゼミの中ではかなり遅く、夏休みが明けてもまだ定まっていなかったのでかなり焦っていました。夏休みが明け、教授との面談を繰り返しましたが、毎回泣きそうになっていたのを覚えています。
私が所属していたゼミの教授は、厳しかったけれども愛情をもって学生に接してくださる方でした(まっっったく顔には出ない人で、教授本人に伝えたら首を傾げられそうですが...私はそう思います)。秋ごろに論文を見せると、教授は一通り読み終えてから「まぁまぁ読めるレベルではある。」、冬ごろには「少し厳しいことを言うので心の準備をしておいてください。」と前置きして講評してくださいました。当時は「私って頭悪いんだ」、「無事に卒業できるかな...」とかなり落ち込みましたが、今思うとあれも教授の愛だったのだと思います。教授は「各学生のレベルに合わせて講評する。上を目指せる学生にはそれなりに難しいアドバイスをする。」と話していました。教授は毎回いっぱいいっぱいな私でも可能性を信じて、最後まで面倒を見てくださいました。最後に、「これで完成です。お疲れ様でした。よく頑張りました。」と言われたとき、本当にこの人のゼミを選んでよかったと心から思いました。
そして成績発表の日、「良くて『可』かな。」と思いつつ薄眼で見たページには、「秀」の文字がありました。「秀」の可能性があったなんて微塵も感じさせなかったのに...最後の卒論発表の日もわりと刺さる講評をもらったのに...。なぜこの評価をいただけたのか、結局聞けずじまいでしたが、きっと聞いてもすべては教えてくれなかったのだと思います。
この成績が記載されたページを印刷し、部屋の壁に飾っています。疲れた時や落ち込んだ時にこの紙を見ると尊敬する教授のことや辛かったけど達成感のあった学生時代を思い出して「頑張ろう。」と思うことができます。もし生まれ変わっても同じ専攻で、同じ教授のもとで学びたいと思います。
前田