私のモチベーション (24.7.2)
はじめまして。2024年4月に税理士法人に入社した前田です。
今回は、私が自信を無くしそうになったときにモチベーションにしていることを紹介しようと思います。
私がモチベーションにしているのは、大学で執筆した卒業論文の評価です。
私は大学で財務会計の理論について学んでおり、卒業論文では公正価値をテーマに執筆しました。
実はこのテーマ決めも、ゼミの中ではかなり遅く、夏休みが明けてもまだ定まっていなかったのでかなり焦っていました。夏休みが明け、教授との面談を繰り返しましたが、毎回泣きそうになっていたのを覚えています。
私が所属していたゼミの教授は、厳しかったけれども愛情をもって学生に接してくださる方でした(まっっったく顔には出ない人で、教授本人に伝えたら首を傾げられそうですが...私はそう思います)。秋ごろに論文を見せると、教授は一通り読み終えてから「まぁまぁ読めるレベルではある。」、冬ごろには「少し厳しいことを言うので心の準備をしておいてください。」と前置きして講評してくださいました。当時は「私って頭悪いんだ」、「無事に卒業できるかな...」とかなり落ち込みましたが、今思うとあれも教授の愛だったのだと思います。教授は「各学生のレベルに合わせて講評する。上を目指せる学生にはそれなりに難しいアドバイスをする。」と話していました。教授は毎回いっぱいいっぱいな私でも可能性を信じて、最後まで面倒を見てくださいました。最後に、「これで完成です。お疲れ様でした。よく頑張りました。」と言われたとき、本当にこの人のゼミを選んでよかったと心から思いました。
そして成績発表の日、「良くて『可』かな。」と思いつつ薄眼で見たページには、「秀」の文字がありました。「秀」の可能性があったなんて微塵も感じさせなかったのに...最後の卒論発表の日もわりと刺さる講評をもらったのに...。なぜこの評価をいただけたのか、結局聞けずじまいでしたが、きっと聞いてもすべては教えてくれなかったのだと思います。
この成績が記載されたページを印刷し、部屋の壁に飾っています。疲れた時や落ち込んだ時にこの紙を見ると尊敬する教授のことや辛かったけど達成感のあった学生時代を思い出して「頑張ろう。」と思うことができます。もし生まれ変わっても同じ専攻で、同じ教授のもとで学びたいと思います。
前田