老夫婦。 (14.2.6)
実家の母が、人生72年生きてきて、初のインフルエンザにかかりました。心配だったのですが、感染するといけないので看病はじいさん(父)任せに。
じいさんは、最初移る!移る!と言って逃げていたそうですが、母が夜中にトイレで倒れて動けなくなって、「助けてー」と叫ぶとすぐに2階から飛んできて、母を抱っこして2階のベッドまで運んでくれたそうです。熱が下がるまで、毎日、抱っこでトイレ。おかゆを作ったり、洗濯したりとそれはそれは甲斐々しく看病していたとか。
私が物心ついてから40年近く、母は風邪で寝込んだことなどありませんでした。そんな母に私も含め家族全員が甘えていました。甘え過ぎて、よく母は元気に文句を言ってたものです。高齢でのインフルエンザは相当キツいようで、電話すると弱った声で
「いくちゃん、あんたのお父ちゃんはほんまにええ人や。お母ちゃんはええ人と一緒になった。感謝せないかん」
いやぁやられました。夫婦っていいですね。特に仲がいい夫婦でもなくよく喧嘩する父母ですが、長年連れ添って、お互いに感謝しあって、一緒に生きていく。二人ともいつまでも元気で幸せでいて欲しいです。(是松 郁子)