新しい楽しみ方とリベンジ。 (23.8.31)
歳を重ねるにつれて、季節の風物詩に触れる機会が減少した今日この頃。
私は、久しぶりに花火大会に足を運んだ。それは、大阪で行われるものであった。
初めから、その予定だったわけではない。友人と会うために京都に来ていた。
浴衣を着ている人や人の数の多さから花火大会の日だと気づいただけである。
特に予定を決めていなかった私と友人は、電車に揺られながら大阪に向かった。
......人の数の多さを甘く見ていたようだ。田舎とは違った風景であった。
会場までは長蛇の列ができており、花火が始まる前に目的地に到達できるか
不安がつのる一方であった。そんな中、今私は、大勢のうちの1人なんだなとか
どうでもいいことを考えて時間をつぶした。
そして、2時間くらいかけて少しずつ前進していたが、
残念ながら到達する前に花火が打ちあがり始めた。
その時私は、土手を上がり終える直前の坂道にいた。全く花火が見えない。
四方八方上を見上げても人の背中や人の頭、人の顔しかみえない。
人間に埋もれていた。私の身長が低いせいもある。
唯一救いだったのが、時間が経つと右斜め前の隙間から前方がみえるようになった。
だが、花火そのものはみえない。しかし、その方向に目を向ける。
それはなぜか。誰かのスマホの画面越しの花火がみえるからだ。
以前までは邪魔になる行為だと思っていたが、この時はありがたいと思った。
不思議な感覚で、体感型シアターのようであった。
そうして、終始画面越しの花火を楽しんだ。
人混みはやっぱり苦手だ。そんなことなら、遠くからゆっくりみていたい。
と、考えていた一方で、来年は朝から気合を入れてリベンジしにいこうと友人と約束した。
良い天気になりますように(暑さ控えめで)。
WぁTぁNぁBぇ