「恩恵格差」 (09.9.7)
弟が車を買い替えることにした。
次の車検で13年が経つので、買い替え時らしい。
折りしも経済政策の一環として、世間では「エコカー減税」と「エコカー補助金」というものが実施されており、まさにこの恩恵を余すとこなく受ける予定のようだ。
散々迷った挙句に、トヨタの新型プリウスにしたので、エコカー減税である自動車取得税と自動車重量税が100%減税される。さらに13年を待って買い換えるのでエコカー補助金も25万円を受けることができるのである。おまけに母の乗っている軽自動車も13年が経つので買い換える予定のようで、こちらも軽自動車の補助金を受けられる。
実家の買い替えブームは自動車だけに収まらず、たまたまそういう時期になったのであろうが、冷蔵庫も母屋と離れの2台を買い換えていた。そもそも弟が使っていた冷蔵庫は私が冷蔵庫を買い換えたときに、当時結婚したばかりの弟夫婦に払い下げたものなので、そろそろ暇をだしてもいいころである。ここでは当然2台分の「エコポイント」をゲットだ。あとは、エアコンの調子が悪いと言っていたし、テレビの話もしていたので買い換えるのだろうか?恩恵三昧である。
ここまで、政府の政策の恩恵を余すとこなく受けている家庭があると思えば、うちの様に、自動車での補助はまずなく、グリーン家電の購入もしていなくて、何の恩恵も受けていない家庭もあり、実家で話をしていると恩恵の格差をヒシヒシと感じた夏であった。
それに、古い車を所有している人でないと知らないと思うが、初年度の登録から13年を経過すると、自動車税の税額が通常税額に10%加算されるのである。環境に対する負荷が大きいためらしい。大事に乗っているほうにしてみれば、そこの部分だけで重課されるのはちょっと納得がいかない。
いろいろ考えると、減税や補助金がもらえていないだけでなく、余分に取られているのか・・・。
なんとかテレビだけでも購入してみようか。
いやそれよりまずは、1000円高速に乗ってみよう。
(酒井 洋美)