二大政党論のまやかし (09.7.9)
二代続けて政権を放り出す政党もあれば、二代続けて代表が政治資金で重大な疑惑(限りなくクロに近い)を持たれる政党がある。それでも、マスコミは二大政党論の域を出ない、「見ざる、聞かざる、言わざる」に陥っている。
民主党の小沢前代表は、西松建設の違法献金事件をきっかけに代表辞任に追い込まれた。次の鳩山代表は、政治資金収支報告書の虚偽記載事件で逃げ回っている。15日の党首討論を拒否。衆議院政治倫理・公選法改正特別委員会ボイコット。鳩山氏の国会参考人招致も拒否。
むしろ、政権交替を求める政党なら、このような場を積極的に使って説明責任を果たすべきではないか。鳩山代表の資金管理団体「友愛政経懇話会」への「匿名の個人献金」が10年間で、3億3800万円、総額5億9000万円の6割にもなる。でも、彼は公設秘書を解任し、「説明責任は果たした。」としている。国民は「秘書が、秘書が」と言われても、また、その手か!と不信は募る。
一方、自民党の与謝野財務相は先物取引会社からの迂回献金。二階経産相の西松建設資金等問題が多い。
国民は、「二大政党論」に惑わされない智慧を持ち、何回も騙されないようにしないと、根本的な前進はない。
(乃口健一)