反戦平和は大切なこと (16.6.15)
参議院選挙まっただ中で、現在の政事の評価が話題になっています。
そもそも、応能負担を租税の原則とする日本国憲法に違反する消費税を「上げるか上げないか」だけの論議だけでは真の解決の道は見えません。
また、金財政が5兆円も株取引失敗で損をした現在の制度の是非はどうか。年金財政を株に突っ込んで、「景気くなった」とする言い訳のような対応許されません。
同時に、昨年の戦争法の是非についてもしっかりと考えることが大切です。
思うに、先日のオバマ大統領の被爆地・広島への訪問は、政治家としてのあるべき行動の一つとして、政党政派を超えて、感慨深いものがありました。
第二次大戦の早期終結、戦後処理をめざしてソ連参戦に先がけて終結実現の実績ねらいなどの歴史評価が多いアメリカによる広島・長崎への人類史上最初の原爆投下。
その原爆を投下したアメリカの現職大統領が、「核なき世界」を模索し続け「私の生きているうちには難しいかもしれないが」との前提をおきながらも廃絶を口に出すことの意味は大きいものがあります。
芳名録には「平和を広め核兵器のない世界を追求する勇気を持ちましょう」とメッセージを書いたそう。
以前の自民党の政治家は、戦争について「二度と繰り返してはいけない」と語る重鎮が多かったと思いますが、昨年の制度説明では、漫画的説明をしていました。
人を殺しあう為が戦争なのです。テレビゲームではありません。
「戦争があるかもしれないから備えを」と言うより、戦争の無い社会をつくろうと呼びかけ続ける昔の重鎮の方のような発言を期待したいと思っています。
今は亡き私の母が、戦時中の御話をしていたことがありましたが、戦争というものは、庶民には絶対に何も良いことは無いのは明らかです。
青臭いとは言えども、オバマ大統領でさえ真顔で話をする時代です。反戦平和は、私にとっては選択の要なポイントだと思っています。
昨年、事務所旅行で訪問した広島の原爆ドームを思い出しました。(林哲也)