老夫婦の感謝 (16.1.4)
新しい年を長男家族と迎えることになり、久しぶりに賑やかなお正月を過ごす中、皆でレオマ
ワールドに行きました。
楽しく遊んだ帰りのこと、長いエスカレーターを降りる手前で、全く降りようとしない老夫婦の姿が
目に止まりました。後で分かったのですが、ご主人の方は車いすですぐ側までレオマのスタッフ
さんがお連れしたようでしたが、中途半端な支援だなと思ってしまいました。
車いすから降ろされた後、片まひのご主人は杖で体を支え、下るエスカレーターを前に躊躇して
1歩も踏み出せない様子でした。奥様が傍でご主人の腕を支え一生懸命声をかけ誘導するも
痛々しく見え、私は及ばず乍ら声をかけお二人を下までお連れすることにしたのです。
聞けば、つい最近までご主人は登山家で活動家だったとのこと、倒れてからこんな姿になり悲し
いと訴えます。「でもお正月から優しい良い人達に巡り合えて本当に良かった」と何回も何回も
お辞儀をされバスで帰って行かれました。
私はお役にたてて良かったと心から思いましたが、老夫婦の後ろ姿をずっと気にして見ている
息子たちにも安堵を覚える一日となりました。
(大山)