伝説のF1レーサー、アイルトン・セナ没後20年 (14.5.7)
あれからもう20年・・!?という思い。F1ファンでなくとも30歳以上の日本人ならその名前くらいは聞いたことがあるだろう。F1に全く興味のなかった私でも知っているくらい、当時の日本はアイルトン・セナに熱狂していたように思う。セナは1960年生まれのブラジル人F1レーサーで、優勝41回、ポールポジション65回、そしてワールドチャンピオンを3度獲得した。
そのセナが突然この世を去ってしまったのが1994年5月1日、サンマリノグランプリでの決勝レースでの7週目。トップを走っていたセナは、すぐ後ろにミハエル・シューマッハを従え、時速312kmで左コーナーに差し掛かったところでそのまま直進し、コース右側のコンクリートウォールに激突、34歳の若さで帰らぬ人となった。その時の映像を見るたび、胸が締め付けられるような気持ちになる。(事故原因は今も不明なままとなっている。)母国ブラジルでは当時の大統領が国民に3日間喪に服すよう宣告し、国葬に準じた儀式が行われた。
没後20年ということで再びセナのことを思い出し、いろいろ調べてみた。そしてなぜいまも伝説のレーサーであり続けるのか、その理由が少しわかったような気がする。ドライビング技術はもちろんだが、その超人的な精神力、集中力。夢に向かってひたすら努力し、常に自身の限界で闘っていたその姿に、きっと人々は魅了され、熱狂していったのだと思う。
セナは匿名で慈善活動もしていた。貧富の差が激しいブラジルの子供たちに、平等に可能性を与えたいという彼の思いは、姉のヴィヴィアーニに引き継がれ、94年7月にセナの遺産を基にアイルトン・セナ財団が設立された。
セナの残した数々の名言のなかでも、もっとも私の心に響いた言葉を紹介したい。
「この世に生を受けたこと、それだけですでに最大のチャンスをものにしている。」
(鈴木)