沖縄とマスコミ (12.5.15)
沖縄は長崎・広島と共に、私は「原罪」のようなものを背負っていると十代の頃から思うようになった。国みんなで負うべきものをその地域や人々にだけ負わせ、自身は他人事に生きていることの"罪"を思うのである。
今日は、日本に沖縄が復帰して四十年。日経新聞社説は「安易に米軍基地を減らせば沖縄県ひいては日本の安全保障を損ないかねない」と、恫喝する。とても社会の"木鐸"とはおもえない。日本総面積の0・6%の沖縄へ74%の米軍基地を押し付けている心の痛みが無い。敗戦から67年になる。これだけの外国軍基地を置かれ、莫大な財政と心の痛みを国民に押し付けている国は他に無い。沖縄が日本に復帰を望んだのは、平和憲法の下での基本的人権の実現を期待したのである。私は思う。独立国としても、日本国憲法からも外国の基地は要らない。
それにしても、原発神話捏造や消費税押し付けにこれらマスコミが、広告費に負けて、社会の木鐸たる立場を簡単に捨てて、厚顔に振舞うのは、どれだけ社会にマイナスとなろうか。私たちは不断にマスコミまでに発信しなけれだならない。情けないが。
(乃口 健一)