備忘録:VLOOKUPとXLOOKUP (23.6.5)
※XLOOKUP関数は、Excel2021およびMicrosoft 365(旧 Office 365)で使用可能です。
Officeの2013バージョンのサポート終了に伴い、
新しいバージョンに置き換えた方も少なくないかと思いますが、
そのうちExcel2021において使えるようになったXLOOKUP関数について、
(いまさらながら)VLOOKUP関数からの進化点を紹介したいと思います。
1:検索対象が左端になくてもよい
VLOOKUP関数では、
検索値の検索対象は、指定範囲の左端にしておく必要があり、
あらかじめ表の列順を入れ替える等の一手間が必要なケースもありました。
XLOOKUP関数では、
検索範囲に関する制約がなくなったため、
B列を検索して、左にあるA列の値を返す、
といった今まではできなかった柔軟な検索が可能になりました。
2:検索結果が見つからない場合を指定できる
VLOOKUP関数では、
検索する値が見つからなかった場合は「#N/A」表記になり、
検索結果を集計したい場合や見栄えを整えたい場合は、
IF関数などと組み合わせる必要がありました。
XLOOKUP関数では、「見つからない場合」引数が新たに加わったため、
見つからない場合はこの値を、という形で、
関数を組み合わせることなく簡単に書けるようになりました。
おさらい:XLOOKUP関数の(ざっくりした)使い方
=XLOOKUP(検索値 , 検索範囲 , 戻り配列 , [見つからない場合] , [一致モード] , [検索モード])
・検索値...VLOOKUPの時と同じ、検索に使うデータ
・検索範囲...検索値を探す範囲
・戻り配列...検索値が見つかった場合に、答えとして表示する対象の範囲
・見つからない場合(省略可、検索値が検索範囲内で見つからなかった場合に表示する内容)
・一致モード(省略可、既定は「0」=完全一致)
・検索モード(省略可、既定は「1」=先頭から検索)
むぎわら