母としての喜び (15.11.9)
上の息子が名古屋でモノづくりの会社を経営している。
いろいろ経験した後、大好きな今の会社設立にたどり着いた。とはいっても既に6年ほど経過
しているが、このほどある舞台でパネルディスカッションがあり、息子はパネラーとして出演する
ことになった。
「中小企業新ものづくり新サービスシンポジウム」でテーマは"地域経済活性化の主役は中小
企業"だ。もちろん息子は初めての経験で、それに当たってはアドバイスの電話を何回か
受けていた。父を亡くしてから、その手の助言は母ではあるけれど社会人先輩の私が
引き受け役となった。この息子を育てるにあたって私はかなり苦戦を要したものだ。
今となってもはっきり覚えているが、「パネラーとして良い経験をさせてもらった。ありがとう」と
報告を受けた途端、全ての経験が人間を形成するとずっと自分に言い聞かせてきたことを
我が息子が実証してくれたような気がし、涙した。
ものづくり産業という厳しい経営環境の中で、固定客も増え黒字を実現し頑張っている息子に
母として感謝し、先輩としてエールを送りたい。
と同時に、これからもずっと父と母の両役をこなせる自分であり続けたいと思う。
(大山)