シャープの出来事に思う (12.10.5)
先日の新聞記事のひとつ。シャープの亀山工場が生産を大幅に縮小し、家庭用テレビの代表的なサイズである32型の生産を2014年をめどに終了する方向で検討しているとのこと。韓国勢などとの価格競争の末、これまではパネルからテレビまで一貫して亀山工場で生産していたもの(「亀山モデル」と呼ばれた)をパネルは外部調達するらしい。テレビ向けは超大型のパネルに特化され、「亀山モデル」ではなくなる。ちなみに我が家にシャープの液晶テレビはないのだが、少し寂しい気がする。今後は収益向上を目指して傾きかけた会社再建のため事業戦略の見直しを図るようだ。
時代の流れに逆らわないように、いや、流れにのっているだけでも駄目。長き世を生き残れる会社であるためには、大企業も中小企業もない。私が仕事の中で接する会社にはシャープのような大企業はないが、どの会社も、シャープと同じように生き残りをかけて日々、努力をしている会社ばかりだと改めて思いをめぐらせることになった記事であった。
(藤本恭子)