オリンピックと日本 (12.8.16)
8月は「深夜のオリンピック観戦で寝不足」の声があちこちで聞こえました。
世界最高レベルの素晴らしい姿は感動的でした。
オリンピック選手の苦労話の報道を聞いていると、意外にも「心のあり方」に工夫がされている話題が多いようでした。選手として力を発揮すべき最高の瞬間に、萎縮することなく最高の気持ちで心を切り替えてプレーをしていることです。これが極限状態とも言える状況でさらに大きな能力を発揮しているのでしょう。何事にも大切なことなのかもしれません。
同時に残念なのですが、高校野球もほぼ黙殺状態でしたが、日本人としてしっかりと考えるべき8月6日の広島・8月9日の長崎の原爆投下、15日の日本の敗戦については、注目度が歴然と低下しました。
世界で唯一の被曝国である日本が、今度は福島で自ら製造した原子力発電所で被曝するという事態や、「きめられない政事」への嫌気から新たな流行をめざす投票行動が、ナチスヒトラーを生んだドイツと似通っていることなど、心して日本は考えねばならないことが山積しているように思われます。(林 哲也)