雨の日 (11.9.21)
しとしとぴっちゃん・・・♪しとぴっちゃん・・・♪し~と~ぴぃ~っちゃん・・・♪
って聞いて誰の歌かわかる人はけっこうなお歳の方だと思います。そんなことはどうでもいいのですが、この「しとしとぴっちゃん」とは雨が静かに降っている様を表す言葉です。実はわたし、特に出かける用もなく過ごす休日は、このしとしとぴっちゃんの日も好きだったりします。
この歌詞のように静かな雨の日に、雨水が樋をピチョピチョと流れる音や、地面にピチャピチャと落ちる音を聞いていると妙に心が落ち着き穏やかな気持ちになります。本を読んでいるときなど、たまに周りの雑音が気になったりすると雨音のBGMを流したりすることもあります。他には波音のBGM、夜などは虫の鳴き声のBGMなんかもおすすめです。
ところで昨晩は台風の影響で大雨でした。地域によっては大きな被害が発生しているところもあるようです。日常においては人の心に安穏をもたらしてくれる静かな雨も穏やかな海も、時に豪雨となり、大津波となり人間社会に牙を剥き多くの命を奪い去ります。
人間社会というと、なにか人間がこの世のすべてを支配しているような印象を受けますが、やっぱり人間が支配できるものなんてこの世には何もないのかも知れません。自然界に小さな人間社会が存在しているということを忘れてはならない気がします。
被災地の方々に、静かな雨音や穏やかな海にしあわせを感じることのできる日常が早く訪れることを祈ります。
(松本 秀紀)