黄色い炎で連想する、小さい頃の秋祭りのお神楽。
秋祭りの前日はお神楽がある。
夕暮れになると氏子の当番の家の者が出てきて盛大に火を焚く。
そのまわりに、氏子の家の子供らがあつまって何やらヒソヒソと悪だくみ。火に石を投げ込んだり、夏の使い残した花火を放り込んだり。
いつの日からか、こうした風景が見えなくなった。
それは、家々にテレビが普及し始めた時期と同じだった。
秋祭りのお神楽よりもテレビが面白いから、家々の子らも出てこなくなった。
新しい事務所に導入されたペレットストーブの炎を見ていて、思い出した子供のころの秋の夜。(林哲也)