大手自動車会社の会長が逮捕され、連日マスコミを賑わせているが、その報道内容に違和感を感じている。報道の情報源が「関係者の話」ではとされ、検察や司法取引に応じた会社からのリークを一方的に報道し、まだ、容疑の段階にも係らず有罪が確定した犯罪者であるかのような扱いをしているように感じる。報道の影響を受け、世論が悪者扱いに傾けば裁判にも影響するだろう。日本では今回の事件に係らず「逮捕」=「犯罪者」で、たとえ裁判で無罪になっても名誉回復が出来ず、もとの生活が取り戻せない状況がある。まずは冷静に、法治国家の原則である推定無罪を念頭においておきたいものだと思う。
(昭)