鳴門にて (18.7.23)
高校時代からの友人が名古屋に単身赴任することになった。お別れにというわけではないが、彼からの誘いで鳴門までラーメンを食べに行くことになった。わざわざ。人気店らしく、しかもお昼時だったため多くの客でにぎわっていたが、運よく店先の縁台で5分程度待たされただけで、カウンター席に案内された。注文したメニューは、志那そば肉入り大+半チャーハン+餃子のセット。運ばれてきた品に一瞬怯んだ。分厚いチャーシューが麺をほぼ覆い尽くしていた。それに半チャーハンと餃子なので、二人できついな、けど、うまいなとか言いながら汗をかきかきなんとか完食した。ほんとになんとかといった感じだった。彼のおごりで店を出た。
「ごちそうさん。俺が出したのに。今日はお別れやし」
「ええよ。お別れ言うても、別に今生の別れとちゃうからな」
「そやな。うまかったな。餃子もうまかったな」
「うん、うまかった」
「チャーシュー、半分でええな」
「ほんまやな。晩飯食えんわ」
ふたり「ハハハッ・・・」
多くの歳月が流れたんだなあと思う。これが高校時代ならもう1セットくらい食べられたかも。たぶん。
友よ、次はラーメンだけにしとこな。新天地でのご活躍を祈念しております。
(松本秀紀)