「書道」の力 (18.2.5)
先日、知人の書道の先生からお誘いを受け書道展に足を運んだ。入口で受付係の方からよろしければ、芳名帳にお名前をと声をかけられたのだが、テーブルに目をやるとそこには筆と硯が・・・。瞬間、無理っと脳が反応して、「はい・・・あぁ・・・いやぁ・・・」と会場奥へと逃げるように入っていった。今思うとたいへん失礼なことをしてしまったのかもしれない。でも、やっぱり書けません。ごめんなさい。
会場では多くの書道の先生方や生徒さんの作品をいろいろと拝見し感動した。他人が書いた字を見て、すーっと心が安らぐような感覚を持った。「書道」の持つ力だと思う。会場では先生にお会いできなかったが、会場を出てすぐの帰り道で偶然先生にお会いできた。その時にわざわざお越しいただいてありがとうとお礼を言われた上に、後日、お礼状までいただいた。これがまた達筆で・・・。ほんまに。
書道展で見た人の心を引きつける作品のようにまでとは言わないが、せめて芳名帳にためらいなく自分の名前くらいは書けるようなりたいものだと思った。と、人に思わせるのもやはり「書道」の力でしょう。
(松本秀紀)