「成人式」 (18.1.18)
今年の成人式は、とんでもないニュースが飛び込んできた。振袖レンタル業者が突然の休業、当日成人式に出られない人が続出したというのだ。詐欺まがいの事件で、成人式を楽しみにしていた新成人には、悲しい思い出の日になったに違いない。どうせ倒産ということになるのであれば、当日に新成人の思い出まで道連れにすることはなかったはずである。なんとも腹立たしい事件である。
一方、事件の日に、事態を知った同業者などが被害にあった人に対して出来る範囲で振袖や着付けの手配をしたというニュースが出ていたし、被害が大きかった地区は再度の式典をするなど成人式へ出られなかった人への配慮があったのも事実である。新成人には、困ったときに手を差し伸べられる大人になってもらいたいと思う。
もうかれこれ〇〇年ほど前になってしまうが、私の成人式はいうと、振袖は祖父母が誂えてくれた。内孫だった特典である。その振袖は、私が成人式で着た後、いとこの間を転々として、横浜や大阪などに送られて何度も成人式に着られた幸せな振袖である。
今回の事件の影響で、来年から振袖レンタル業者の営業は厳しくなると思われるが、一生に一度のことであるので、幸せの思い出作りに業界をあげて邁進してもらいたいと思う。
(酒井洋美)