原発は人格権を侵害、福島地裁に感謝 (14.5.27)
5月21日、福島地裁の関西電力「大飯原発訴訟の判決」は、多くの人に明るいニュースとして受け止められたのではないか。私は、感動した。
この原告団「福井から原発を止める裁判の会」は、原発は未来世代にも「人格権」と「環境権」を侵害すると、訴えた。そして判決は「生命を守り生活を維持するという人格権の根幹部分に対する具体的侵害のおそれがあるとき」は、「3号機及び4号機の原子炉を運転してはならない」とした。また、「生存そのものに関わる権利と電気代の高い低いの問題等とを並べて論じるような議論」は、「法的には許されない」とした。この当たり前の判決が貴重な日本を、悲しく思う。
しかし、関西電力はこの判決に逆行し再稼動を目指す姿勢をみせている。人間や司法を足蹴にする傲慢なこの姿勢は、政府やマスコミ等の原発推進勢力が大きく支えている。正しいことが通る日本となるよう、ひとりでも多くの人が行動することを願う。
(乃口 健一)