「島めぐり」 (13.8.22)
ここ瀬戸内では、3年ぶりに瀬戸内国際芸術祭が開催されている。今回は、春・夏・秋の3シーズンに分かれての開催である。春は、ほぼ行けなかったので、夏こそはと思っていたらこの酷暑である。さわやかな風に吹かれて島めぐりとはいかず、気温約36℃、熱風が吹く猛暑の中を頑張って行ってみた。
今年、初開催の伊吹島は、観音寺の沖に浮かぶ小さな島で、讃岐うどんのダシにもかかせない、いりこ漁が盛んである。小さな島なので、半日もあれば十分と思って気軽に出かけたのだが、港についていざ島内へ歩きはじめると案内MAPに書かれた「心臓破りの坂」という文字が目に飛び込んできた。この坂はいったい何度の傾斜だろうというほどの、狭くて急な坂道がお出迎えしてくれた。
芸術祭の芸術作品は、それぞれに工夫がされているのだが、やはり一番は、島から見る瀬戸内の景色である。いつでも見に行けるのだが、なかなかきっかけがないと行かないので、芸術祭にかこつけての島めぐりは、決して県外からの観光客を呼び込むだけでなく、瀬戸内の人々にとっても、瀬戸内の島々の良さ・美しさを再発見するよい機会となっていると思う。
昼過ぎに伊吹島から観音寺港に戻った後は、たんまり汗もかいたのですぐ近くの琴弾回廊というところで温泉に入り、かき氷を食べ、夏休みの絵日記に書けるような1日が終わったのであった。
(酒井洋美)