反日デモ (12.9.21)
中国の反日デモと聞くと、古くは2005年の小泉政権の時代に「歴史教科書や靖国神社問題」で上海や北京で発生した反日デモを思い出します。
その時のデモも強烈でしたが、一般市民は全く知らないところで中央の指令に基づいて学生が参加して展開されたと言われています。実際、中国人の知人に聞いてもそういう反応でした。
今回の「尖閣列島問題」の反日デモは、当時とは全く異なる展開で、中央の指示が、ネット上でも広範囲に周知されながら組織された反日デモのようです。
中国国内では強烈に、繰り返し報道され、世論誘導が展開されており、知人の中国人は「日本といつ戦争になるか? そうなると困る」と話をしていました。
「その心配はなかろう」と返事をしました。しかし、戦前の日本の時代や、中国の文化大革命の嵐も、世界で起こる様々な紛争も、個人の幸せから発したものではありません。
国という国家権力の利益の追求や、独裁的為政者の利益の為に国民の幸せと命が犠牲にされてきたものが大半です。
冷静に「市民目線」で、ことの成り行きを見守る冷静さが大切なことだと思います。(林哲也)